- 対象読者: 検出事項を修正済みにしたあと、それを証明する必要があるセキュリティエンジニア、IT マネージャー、CISO
- 適用範囲:
app.aliengate.io— Actions & Intel → FixTrail / Issue Tracker、および Infrastructure Security → Vulnerability Scanner - 所要時間: 設定に約 10 分。再テスト自体の所要時間は元のスキャンと同じです
- 前提記事: 記事 02 — スキャン完了後:結果を確認して修正を始める方法
この記事について デモ用ワークスペースで、意図的に脆弱に作られたアプリケーション
0-day.jpに対して行った 1 回の再テストサイクルを記録したものです。スクリーンショットは AlienGate の表示言語を英語に設定して撮影しています(記事 02 は日本語表示で撮影しており、日英対訳表を掲載しています)。表示言語はアプリ上部バーの言語切り替えで変更できます。クイックリファレンスの表は記事末尾にあります。
再テストが必要な理由
Issue Tracker で検出事項を Fixed(修正済み) にする操作は「主張」を記録します。担当者が修復チェックリストを完了し、修正が反映されたと判断したという記録です。この主張は誤っていることがあります。デプロイがひとつの環境を取りこぼした、WAF のルールが脆弱性のクラスではなくサンプルペイロードにしか一致しない、後のマージでパッチが差し戻された、といった場合です。
このため AlienGate は 2 つの状態を区別します。
| 状態 | 意味 | 設定する主体 |
|---|---|---|
| Fixed · awaiting re-test(修正済み・再テスト待ち) | 担当者が修復手順を完了し、修正済みにした | あなた |
| Fixed · Verified(修正済み・確認済み) | 同じ対象に同じエンジンで再スキャンし、検出されなくなった | スキャナー |
証拠となるのは 2 つ目の状態だけです。この記事では、検出事項を 1 つ目の状態から 2 つ目の状態へ移す手順と、誤った検証を生む 3 つの設定ミスを避ける方法を説明します。
ステップ 1 — FixTrail でバックログを確認する
Actions & Intel → FixTrail(app.aliengate.io/dashboard/fixtrail)を開きます。
FixTrail は修復タイムラインです。各脆弱性が検出されてから Issue Tracker と修復手順を経て、修正を確認する再スキャンに至るまでの経路を、Web サイト・サーバーごとに表示します。「まだ何を証明しなければならないか」に答えるページです。

上部には 6 つのカウンターが並びます。
| カウンター | 補足表示 | 意味 |
|---|---|---|
| Assets | — | 表示中の資産数(例: 1) |
| Findings | in the last 90 days | 分母。期間設定で変わる(例: 46) |
| Fixed · Verified | Confirmed gone by a re-scan | 再テストで確認された検出事項。証拠として数えられる唯一の数値(例: 0) |
| Awaiting re-test | Marked fixed, not yet re-scanned | 再テストの作業キュー(例: 8) |
| Being fixed | N still open | 対応中の件数と未対応の合計(例: 対応中 0、未対応 38) |
| Avg. time to fix | Detection → verified fix | 検出から確認済み修正までの平均時間(例: —) |
Avg. time to fix は「修正済みにした時点」ではなく「確認された時点」までを測ります。最初の再テストが完了するまでは空のままです。
ヘッダーの操作:
- 30 / 90 / 180 / 365 days で期間を設定します(既定は 90)。
- All states で状態を絞り込みます。再テスト対象の一覧を作るには Fixed · awaiting re-test を選びます。
- Refresh でスキャン完了後にデータを再読み込みします。
- Run re-test でスキャン設定画面を直接開きます。
カウンターの下のアタックサーフェスマップには資産ごとにカードが 1 枚あり、バーで解消済みの割合を示します。
0-day.jp Top open: Critical
46 findings · last scan Sep 29, 2026
▓▓▓▓▓░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░
✓ 0 verified (0%) 8 awaiting re-test · 38 open
last scan の日付を確認してください。修正を含むデプロイより古ければ、その資産はまだ再テストされていません。
マップ下の凡例がすべての状態を定義しています。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 🟢 Fixed · verified | 修正済みにされ、かつ再スキャンで解消を確認 |
| 🟡 Fixed · awaiting re-test | 修正済みにされたが未確認 |
| 🟠 Fixing | 作業開始、まだ修正済みではない |
| 🔵 On tracker | Issue Tracker に登録済み、作業未着手 |
| ⚪ Open | 検出されたがトラッカーに未登録 |
| 🔴 Reopened | 確認済みまたは修正済みだったが、後のスキャンで再検出 |
Reopened はリグレッションを示す唯一の状態です。記事の最後で扱います。
ステップ 2 — イベント履歴を読み、エンジンと対象を控える
Remediation timeline までスクロールします。検出事項は新しい修正から順に、資産ごとにまとめて表示されます。グループ見出しには資産と Last verified re-scan の日付が表示されます(再テストで確認された項目がなければダッシュ)。
各行は 5 段階のパイプラインです。
Critical OS Command Injection web_app_scan ● Fixed · awaiting re-test
✓ Detected ✓ Tracked ✓ Fix steps 5/5 ✓ Marked fixed ○ Verified by re-scan
Sep 28, 2026 Sep 29, 2026 Sep 29, 2026 Sep 29, 2026
5 つ目のチップが空であれば、再テスト待ちです。行の右端のシェブロンをクリックすると履歴全体が展開されます。

● Detected by scan Sep 28, 2026 15:58
● Added to the Issue Tracker Sep 29, 2026 20:39
● Acknowledged Sep 29, 2026 20:39
● Work started Sep 29, 2026 20:40
● Remediation step completed — Verify OS command injection is prevented 20:46
● Remediation step completed — Reduce application process privileges 20:46
● Remediation step completed — Apply strict input validation and escaping 20:46
● Remediation step completed — Replace direct calls with safe APIs 20:46
● Marked as Fixed Sep 29, 2026 20:46
● Remediation step completed — Locate OS command execution points 20:46
⚠ Marked fixed, but no re-scan has confirmed it yet. Run the same scan type on
this asset again — when the finding is no longer reported, it becomes
Fixed · Verified automatically.
この注記は検証の 3 つのルールを示しています。
- Verified を手動で設定することはできません。 ボタンはなく、再スキャンが状態を変えます。
- 同じ資産に同じスキャン種別を実行する必要があります。 別のエンジンや別のホストへの実行では何も検証されません。
- 検証とは「結果」ではなく「不在」です。 検出されなくなったことで確認済みになります。元のスキャンより弱い再テストは検出数が減り、検出されなかったものはすべて確認済みの修正として記録されます。
このビューの 2 つの項目が再テストの設定を決めます。両方を控えてください。
| 項目 | 表示場所 | 得られる情報 |
|---|---|---|
エンジンタグ(例: web_app_scan) |
検出事項タイトルの横 | 再実行するスキャンエンジン |
資産見出し(例: 0-day.jp) |
検出事項グループの上 | 再実行の対象 |
タイムスタンプも確認してください。例では 5 つの修復手順と Marked as Fixed がすべて同じ 1 分以内に記録されています。これは、作業と並行してではなく、ボードを片付けるためにチェックリストを完了させたことを示す典型的なパターンです。いずれにせよ再テストが決着をつけます。実際に修正されていない検出事項は再び検出されます。
ステップ 3 — 有効な再テストの条件を定める
再テストが有効なのは、脆弱性を発見したスキャンの条件を再現した場合だけです。元の実行に対して 5 つの設定を確認します。
| 一致させる項目 | 理由 | 元の値の確認場所 |
|---|---|---|
| 対象 | 検出事項は 1 つのホストで証明されたもの。www.0-day.jp では 0-day.jp を検証できない |
FixTrail の資産見出し、または検出事項の Target 項目 |
| エンジン | エンジンごとに検査するクラスが異なる。SSL/TLS Analysis は OS コマンドインジェクションを報告しないため、実行すれば Web の検出事項を「漏れ」によってすべて検証したことになる | 検出事項のエンジンタグ(web_app_scan、ssl_tls_analysis、wordpress_scan など) |
| 認証 | ログインの先にある検出事項は、未認証スキャンには見えない。誤った検証の最も多い原因 | Scan History の元の実行にある Authenticated バッジ |
| スキャンの深さ | Light は Deep より検査範囲がはるかに狭い。Deep で見つかった検出事項を Light で再テストすると、通常は「合格」してしまう |
元の実行のスキャンオプション |
| リダイレクトポリシー | 到達可能なホストとパスを決める | 元の実行のスキャンオプション |
元より弱い設定は検出数を減らし、検出されなかったものはすべて確認済みの修正として記録されます。元の設定を再現できない場合は、再テストの前に設定を修正してください。
元のセッションの範囲(網羅性)まで一致させる必要はありません。web_app_scan 由来の検出事項は、web_app_scan のみの再テスト(約 30 分)で検証できます。Full Web Application Audit(約 90 分)でも検証でき、バックログが複数エンジンにまたがる場合はこちらが適切です。
例での再テスト計画: 0-day.jp · Web Application Scan · 認証あり(ログインフォーム) · Deep · 同一ドメイン内リダイレクト。
ステップ 4 — スキャンを設定する: 1 エンジン、1 対象
Scanner Console は、FixTrail ヘッダーの Run re-test か、Infrastructure Security → Vulnerability Scanner → Scan History → Scan Vulnerability から開きます。後者は元の実行を通るため、設定の確認に便利です。

スキャン種別は 3 つあります。
| スキャン種別 | 所要時間 | 内容 |
|---|---|---|
| Quick Perimeter Scan | 約 30 分 | SSL Analysis + Website Recon |
| Full Web Application Audit | 約 90 分 | 全エンジン |
| Custom | 可変 | 個別に選択したエンジン |
Custom を選択します。検出事項を報告したエンジンだけを実行できる唯一の選択肢です。
Custom ではエンジンがグループ別に表示され、Web・ネットワーク系が初期選択されています。
| グループ | エンジン | 所要時間 |
|---|---|---|
| Web & network scans | Network Scan | 約 15 分 |
| Web Application Scan | 約 30 分 | |
| SSL/TLS Analysis | 約 10 分 | |
| Platform scanners — WordPress · Cloud · Kubernetes | WordPress Scan | 約 20 分 |
| Cloud Scan | 約 15 分 | |
| Kubernetes Scan | 約 20 分 | |
| Reconnaissance — 観測情報、脆弱性ではない | Website Recon | 約 20 分 |
| Subdomain Finder | 約 15 分 |
Web Application Scan 以外のチェックをすべて外します。見積もりは約 90 分から約 30 分に下がります。
Scan Targets では 0-day.jp だけを選択します。タブ行(All (4) / Domains (4) / IPs (0))とフッターのカウンター(1 of 4 selected)で確認できます。

これで対象とエンジンが元の実行と一致しました。
ステップ 5 — 認証を設定し、確認する
元のスキャンは認証付きだったため、Authenticated scan を有効にします。3 つの方式は記事 04 で説明しています。このアプリケーションではログインフォームです。

| 項目 | 値 |
|---|---|
| Login page URL | https://0-day.jp/login.php |
| Username | admin |
| Password | (非表示) |
実行前に Check authentication をクリックします。対象に対して実際にサインインし、成功するとコンソールのフッターに Authenticated のピルが表示されます。これなしで実行しないでください。ログインの失敗や期限切れがあると、スキャナーは実行時間をログインページで費やし、その先にある検出事項をすべて修正済みとして記録してしまいます。
コンソールには次の注意が表示されます: 「専用のテストアカウントを使用してください。認証情報はこのスキャンのために一度だけスキャンエンジンに渡され、キュー待機中は暗号化された状態でのみ保存され、二度と表示されません。」 再テストを含むすべてのスキャンは毎回ゼロから設定します。元のスキャンと同じ権限レベルの、専用スキャナーアカウントを使用してください。
ステップ 6 — スキャンの深さを一致させる
Scan options を開きます。Web Application Scan を選択していると 4 つの設定が表示されます。

| オプション | 選択肢 | 再テストでの設定 |
|---|---|---|
| Scan type | Light / Deep / Custom | 元に合わせて Deep。認証を有効にすると Light は選択できません(コンソールにその旨が表示されます) |
| Follow redirects | Never / Same-host only / Same-domain only / Always | 元に合わせて Same-domain only。到達できるページが変わり、見つかるものが変わります |
| Requests per second | 数値(既定 100) |
そのままにします。下げるとスキャンは遅くなりますが、浅くはなりません |
| Custom scan time | トグル | オフ(スキャナー既定の 1440 分) |
フッターに設定の要約が表示されます。
1 Targets Selected 1 Scan Types Active Avg: ~20 min / asset ● Authenticated
Est. Total Time: ~30 min [Launch Scan]
実行前に 1 Targets Selected · 1 Scan Types Active · Authenticated、Deep、同一ドメイン内リダイレクトを確認します。これでステップ 3 の 5 項目すべてが一致しました。
ステップ 7 — 実行し、認証付きで動いていることを確認する
Launch Scan をクリックします。コンソールがライブビューに切り替わります。

左パネルには実行中の設定が表示されます。
Active Scan in progress
Running selected scan engines
Web Application Scan [Authenticated · Login form] 1%
Deep · Same-domain only redirects · 100 rps
右パネルにはスキャンエンジンからのテレメトリがストリーミングされます。
aliengate — security terminal ● LIVE Scanning 1%
[i] 1 job(s) active.
[Web Application Scan] 0-day.jp — Trying to authenticate.
11:28:43 [+] Engines online — 1 job(s) dispatched.
11:28:43 [i] Streaming live telemetry from the scan engine.
11:28:43 [i] 0-day.jp · authenticated scan (Login form, a***)
11:28:43 [*] 0-day.jp · Fingerprinting web server and frameworks · 0%
11:28:44 [*] 0-day.jp · Crawling site map and discovering links · 0%
11:28:46 [*] 0-day.jp · Resolving target and following redirects · 0%
11:28:48 [*] 0-day.jp · Mapping cookies and session handling · 1%
11:28:50 [*] 0-day.jp · Enumerating forms, inputs and query parameters · 1%
authenticated scan (Login form, a***) の行を確認してください。再テストが認証付きで実行されていることを示します。この行がなければ Stop Scan で停止し、認証を修正します。未認証の実行は、検査していない検出事項を「確認済み」にしてしまいます。
Pause View はログの表示を止めて読みやすくするもので、スキャンは継続します。コンソールは閉じて構いません。スキャンはサーバー側で続行し、完了すると Scan History に表示されます。
ステップ 8 — Scan History で結果を読む
スキャンが完了したら Infrastructure Security → Vulnerability Scanner → Scan History を開きます。

| Target | Scan Type | Started | Duration | Findings | Status |
|---|---|---|---|---|---|
| 0-day.jp | Web Application Scan | Oct 1, 11:28 | 43m 48s | Clean | Completed |
| 0-day.jp | SSL/TLS Analysis | Sep 29, 01:23 | 1m 57s | 6 findings | Completed |
| 0-day.jp | Network Scan | Sep 29, 00:58 | 0s | Clean | Failed |
| 0-day.jp | WordPress Scan | Sep 29, 00:58 | 17m 42s | 3 findings | Completed |
| 0-day.jp | Web Application Scan | Sep 28, 15:20 | 37m 40s | 37 findings | Completed |
2 つの Web Application Scan の行を比較します。同じ対象、同じエンジン、元の実行では 37 件、再テストでは Clean、所要時間は同程度(37 分 40 秒と 43 分 48 秒)です。所要時間が同程度であることが、再テストが同等の作業を行ったことの証拠になります。両方の行を修復チケットに添付してください。
結果を受け入れる前の 2 つの確認:
元より大幅に短い所要時間は、再テストの作業量が少なかったことを意味し、アプリケーションが安全になったことを意味しません。 元が 40 分かかった Web Application Scan が 2 分で終わった場合、アプリケーションをクロールしていません。ログインの失敗、ログイン URL の変更、WAF によるブロックのいずれかです。
Cleanは深刻度を持つ検出事項がないことを意味し、出力がないことではありません。 この再テストはInfoレベルの行を 4 件追加しました(Interesting files found、Unsafe security header: Content-Security-Policy、Cross-Site Request Forgery、Administration consoles found)が、それでも Clean と表示されます。バッジだけでなく、必ず Global Vulnerabilities の一覧で確認してください。
ステップ 9 — Global Vulnerabilities と Issue Tracker で状態変化を確認する
Vulnerability Scanner → Global Vulnerabilities を開きます。ページ上部のバナーが結果を示します。

27 vulnerabilities are fixed. A re-scan of the same target marks each one Verified when it is no longer detected. — View fixed
例では再テスト待ちが 8 件、確認済みになったのは 27 件です。修正済みにした 8 件に加え、同じ修正で解消されたものの誰も追跡していなかった 19 件が含まれます。ステータスを手動で設定した人はいません。検出されなくなったことをプラットフォームが記録しました。
結果を読むためのフィルター:
| フィルター | 設定 | 表示内容 |
|---|---|---|
| All scans | 再テストの実行 | この再テストが報告した内容のみ |
| Active | 既定 | まだ未対応の検出事項 |
| View fixed(バナー) | — | 今回確認済みになった検出事項 |
| All risks | — | 深刻度フィルター |
確認済みになった Critical の検出事項を 1 つ開きます(バナーから、または Actions & Intel → Issue Tracker から)。

Remote File Inclusion A1 - Injection Web Application Scan
10.0 CVSS v3.1 Critical
STATUS ASSIGNED TO
[Fixed] [✓ VERIFIED BY RETEST] Ishan Nim · COMPANY
Verified by retest on Oct 1, 2026
CATEGORY A1 - Injection SOURCE Web Application Scan
TARGET 0-day.jp DISCOVERED Sep 29, 2026
VERIFIED BY RETEST バッジには日付、CVSS スコア、検出元エンジンが含まれ、イシューがボードを離れた後も記録に残ります。ステップ 8 の 2 つの Scan History の行と合わせて、修正の監査証拠として完結します。
ステップ 10 — FixTrail で指標を確認する
Actions & Intel → FixTrail に戻り、Refresh をクリックします。

| カウンター | 再テスト前 | 再テスト後 |
|---|---|---|
| Findings(90 日) | 46 | 48 |
| Fixed · Verified | 0 | 27 |
| Awaiting re-test | 8 | 1 |
| Being fixed · still open | 0 · 38 open | 0 · 20 open |
| Avg. time to fix | — | 3 d |
資産カードにも変化が反映されます。
0-day.jp Top open: High ← 以前: Top open: Critical
48 findings · last scan Oct 1, 2026
▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓░░░░░░░
✓ 27 verified (56%) 1 awaiting re-test · 20 open
修復報告で押さえるべき 3 点:
- Avg. time to fix に値が入りました(3 日)。検出から確認済み修正までを測る指標で、手動のステータスではなくスキャナーの証拠に基づく唯一の修復指標です。
- 検出事項が 46 件から 48 件に増加。 再テストが 3 日前にはなかった 2 件を報告しました。再テストは確認だけでなく発見も行います。差分は新規として扱います。
- Top open が Critical から High に下がりました。 資産の最上位リスクが変わりました。
Awaiting re-test は 0 ではなく 1 です。1 件は状態が変わりませんでした。最も多い理由は、この再テストで実行しなかったエンジン由来の検出事項であることです。トラブルシューティングを参照してください。
確認済みの検出事項を展開します。5 つ目のチップにチェックが入り、履歴の最後に緑のイベントが追加されています。

Critical SQL Injection web_app_scan ● Fixed · verified ⏱ Fixed in 3 d
✓ Detected ✓ Tracked ✓ Fix steps 5/5 ✓ Marked fixed ✓ Verified by re-scan
Sep 28 Sep 29 Sep 29 Sep 29 Oct 1, 2026
● Detected by scan Sep 28, 2026 15:58
● Added to the Issue Tracker Sep 29, 2026 16:22
● Acknowledged Sep 29, 2026 20:39
● Work started Sep 29, 2026 20:40
● Remediation step completed — Identify Vulnerable SQL Queries 20:41
● Remediation step completed — Refactor Queries with Prepared Statements 20:43
● Remediation step completed — Apply Input Validation 20:43
● Remediation step completed — Review Database User Privileges 20:43
● Remediation step completed — Verify SQL Injection Remediation 20:43
● Marked as Fixed Sep 29, 2026 20:43
● Re-scan confirmed the fix Oct 1, 2026 12:12 🟢
黄色の注記は Re-scan confirmed the fix イベントと Fixed in 3 d バッジに置き換わります。検出から確認済み修正までの、日付付きで完結した検出事項ごとの修復記録です。
ステップ 11 — ダッシュボードを確認する
Overview → Dashboard を開きます。再テスト前のダッシュボードは、未対応 46 件、上位に Critical 3 件、Recently Fixed セクションなしでした。

再テスト後:

| パネル | 再テスト前 | 再テスト後 |
|---|---|---|
| Security Posture | 49 · Medium | 52 · Medium |
| Findings by Severity | 46 open — C 3 · H 5 · M 7 · L 31 | 21 open — C 0 · H 1 · M 2 · L 18 |
| Top Vulnerabilities | OS Command Injection · Remote File Inclusion · SQL Injection — すべて Critical | SSL/TLS: Server certificate is not trusted (High) · SSL/TLS: BEAST (Medium) · Database exports identified (Medium) |
| Recently Fixed | (なし) | 3 件、いずれも Fixed · Verified タグ付き |
Critical はゼロになり、残る上位の検出事項はトランスポート層と設定の問題です。この 3 件はいずれも ssl_tls_analysis または wordpress_scan 由来で、今回の再テストでは実行していないエンジンです。再確認されたのではなく、対象外だったという点に注意してください。
再テストの範囲
再テストが検証するのは、再実行したエンジン由来で、再実行した対象上の検出事項だけです。それ以外は変化しません。
0-day.jp に対する web_app_scan 1 回で 27 件が確認済みになり、20 件が未対応のまま残りました。残ったのは実行していない SSL/TLS Analysis と WordPress Scan 由来の検出事項です。残った Awaiting re-test 1 件もほぼ確実にこの中にあります。バックログの形に合わせて実行内容を選びます。
| バックログ | 実行内容 |
|---|---|
| 1 エンジン、1 資産 | Custom → そのエンジン → その資産。最速で最も明快 |
| 複数エンジン、1 資産 | その資産に Full Web Application Audit(約 90 分)、またはエンジンごとに Custom を 1 回ずつ |
| 1 エンジン、複数資産 | Custom → そのエンジン → 各資産を選択。見積もりは資産数に比例 |
| すべて | Full Web Application Audit → Select all。業務時間外にスケジュール |
再テストのたびに FixTrail の Awaiting re-test カウンターを確認してください。ゼロでなければ、まだ再実行していないエンジン由来の検出事項が残っています。
リグレッション: Reopened 状態
確認済みの検出事項が後のスキャンで再び報告された場合、Open には戻らず Reopened になります。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| Open | 検出され、一度も修正されていない |
| Reopened | 修正・確認されたのち、リグレッションした |
Reopened は修正が持続しなかったことを示します。差し戻し、設定のドリフト、デプロイが届かなかった環境、プール内の 1 ホストにだけ適用された修正などが原因です。同じ深刻度の新規検出事項より優先してトリアージしてください。リグレッションはアプリケーションだけでなく、デリバリーパイプラインに関する情報です。
同じ理由で、Avg. time to fix は一度きりの確認件数より有用な指標です。平均が低く Reopened がなければ修復プロセスが機能しています。Reopened が繰り返し発生する場合は、デプロイに問題があります。
推奨する再テストの頻度
| トリガー | 範囲 | 目的 |
|---|---|---|
| 複数の検出事項を修正済みにしたとき | Custom → それらを検出したエンジン | 作業の記憶が新しいうちに Awaiting re-test を解消する |
| 本番デプロイのたびに | Custom → Web Application Scan → 影響を受けた資産 | リグレッションを早期に捕捉する |
| 毎月 | Full Web Application Audit → 全資産 | めったに再実行しないエンジンのドリフトを捕捉する |
| 監査や経営レビューの前 | Full Web Application Audit → 全資産 | すべての Fixed · Verified の日付を最新にする |
| Reopened が発生したあと | Custom → そのエンジン → その資産(2 回目の修正のデプロイ後) | 2 回目の修正が持続したことを確認する |
FixTrail の期間は報告期間に合わせて設定します。四半期報告なら 90 days にすると、カウンターと報告書の数値が一致します。
トラブルシューティング
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 再テストは完了したが検出事項が awaiting re-test のまま | エンジンまたは対象が違う | 検出事項のエンジンタグと Target 項目を確認し、その組み合わせで再実行する |
| すべてが一度に確認済みになった | 再テストが未認証、または深さが浅かった | Scan History で Authenticated バッジを確認し、所要時間を比較する。設定を合わせて再実行する |
| 再テストの所要時間が元よりはるかに短い | 認証の失敗、またはクロールがブロックされた | Check authentication を再実行し、ログイン URL が存在するか、WAF でブロックされていないかを確認する |
再テストの行が Failed、所要時間 0s |
スキャナーから対象に到達できない | DNS と、ホストがスキャナーの送信元をブロックしていないことを確認する |
| 再テストの行は Clean だが Global Vulnerabilities に新しい行がある | Clean は深刻度を持つ検出事項がないことを示す。Info 行は含まれない |
そのスキャンで絞り込んだ Global Vulnerabilities の一覧を確認する |
Avg. time to fix がまだ — |
検出 → 確認済みのサイクルを完了した検出事項がない | 1 サイクルを完了させる。最初の確認で値が入る |
| 確認済みの検出事項が赤で再表示された | Reopened: 修正がリグレッションした | 新規検出事項ではなく、デリバリーパイプラインのインシデントとして扱う |
| 検出事項は確認済みになったがポスチャースコアがほとんど動かない | 残りの未対応検出事項が、再実行していないエンジン由来 | FixTrail の資産カード N awaiting re-test · N open を確認する |
リファレンス
状態の用語集
| 表示 | 表示場所 | 意味 |
|---|---|---|
| Fixed · awaiting re-test | FixTrail、ステータスピル | 担当者が修正済みにした。未確認 |
| Fixed · verified | FixTrail、ステータスピル | 再スキャンで解消を確認 |
| VERIFIED BY RETEST | イシュー詳細、ステータスバッジ | 同じ状態を検出事項上に日付付きで表示 |
| Verified by re-scan | FixTrail、5 つ目のパイプラインチップ | 状態遷移のイベントと日付 |
| Re-scan confirmed the fix | FixTrail、イベント履歴 | 遷移時に書き込まれるタイムラインの項目 |
| Fixed in N d | FixTrail、行バッジ | その検出事項の検出 → 確認済み修正までの時間 |
| Last verified re-scan | FixTrail、資産見出し | この資産で何かを確認した最新の再テスト |
| Reopened | FixTrail、凡例とステータス | 修正済みだったが再検出 |
| Clean | Scan History、Findings 列 | その実行に深刻度を持つ検出事項がない |
エンジン → 検証できる対象
| 検出事項のエンジンタグ | 再実行するエンジン | 所要時間 |
|---|---|---|
web_app_scan |
Web Application Scan | 約 30 分 |
ssl_tls_analysis |
SSL/TLS Analysis | 約 10 分 |
wordpress_scan |
WordPress Scan | 約 20 分 |
network_scan |
Network Scan | 約 15 分 |
cloud_scan |
Cloud Scan | 約 15 分 |
kubernetes_scan |
Kubernetes Scan | 約 20 分 |
Website Recon(約 20 分)と Subdomain Finder(約 15 分)は偵察エンジンです。脆弱性ではなく観測情報を生成するため、何も検証しません。
再テストのチェックリスト
Launch Scan をクリックする前に、6 項目すべてを確認します。
- 対象が検出事項の資産と、サブドメインまで含めて完全に一致している
- エンジンが検出事項のエンジンタグと一致し、それ以外は選択されていない
- 元が認証付きなら Authenticated scan が有効で、Check authentication が成功している
- Scan type(Light / Deep / Custom)が元の実行と一致している
- Follow redirects が元の実行と一致している
- フッターに
1 Targets Selected · 1 Scan Types Active(または意図した範囲)と Authenticated ピルが表示されている
完了後に、4 項目すべてを確認します。
- 所要時間が元の実行と同程度である
- Scan History が Completed で、Failed や Stopped ではない
- Global Vulnerabilities のバナーに確認済みになった件数が表示されている
- FixTrail の Awaiting re-test がその件数分減っている
次に読む記事
- 記事 01 — 脆弱性診断の実行方法 — 再テストのたびに再現する Scanner Console の設定全体
- 記事 02 — スキャン完了後:結果を確認して修正を始める方法 — 証拠に基づくトリアージ、Issue Tracker、この記事が検証する修復チェックリスト
- Actions & Intel → Report Center — 再テスト後に英語または日本語の PDF をダウンロードし、確認済みの日付をレポートに反映する
- Settings — アラート設定。Reopened をダッシュボードを開かずに受け取る
この記事のスクリーンショットは、表示言語を英語に設定した AlienGate で、デモ用の意図的に脆弱なアプリケーション 0-day.jp に対して撮影したものです。ワークスペース名、スコア、検出事項、時刻、氏名はすべてデモ環境のものです。